blob: a604d9ac5de4ac3efd6d35f78724caecd63d5562 [file] [log] [blame]
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +00001===============================================================================
2= V I M 教 本 (チュートリアル) へ よ う こ そ - Version 1.7 =
3===============================================================================
4
5 Vim は、このチュートリアルで説明するには多すぎる程のコマンドを備えた非常
6 に強力なエディターです。このチュートリアルは、あなたが Vim を万能エディ
7 ターとして使いこなせるようになるのに十分なコマンドについて説明をするよう
Bram Moolenaarf37506f2016-08-31 22:22:10 +02008 になっています。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +00009
10 チュートリアルを完了するのに必要な時間は、覚えたコマンドを試すのにどれだ
11 け時間を使うのかにもよりますが、およそ25から30分です。
12
13 ATTENTION:
14 以下の練習用コマンドにはこの文章を変更するものもあります。練習を始める前
15 にコピーを作成しましょう("vimtutor"したならば、既にコピーされています)。
16
17 このチュートリアルが、使うことで覚えられる仕組みになっていることを、心し
18 ておかなければなりません。正しく学習するにはコマンドを実際に試さなければ
Bram Moolenaarf37506f2016-08-31 22:22:10 +020019 ならないのです。文章を読んだだけならば、きっと忘れてしまいます!
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000020
Bram Moolenaar2f018892018-05-18 18:12:06 +020021 さぁ、Capsロックキーが押されていないことを確認した後、画面にレッスン1.1
22 が全部表示されるところまで、j キーを押してカーソルを移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000023~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
24 レッスン 1.1: カーソルの移動
25
26
27 ** カーソルを移動するには、示される様に h,j,k,l を押します **
28 ^
29 k ヒント: h キーは左方向に移動します。
30 < h l > l キーは右方向に移動します。
31 j j キーは下矢印キーのようなキーです。
32 v
33 1. 移動に慣れるまで、スクリーンでカーソル移動させましょう。
34
35 2. 下へのキー(j)を押しつづけると、連続して移動できます。
36 これで次のレッスンに移動する方法がわかりましたね。
37
38 3. 下へのキーを使って、レッスン1.2 に移動しましょう。
39
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +010040NOTE: 何をタイプしているか判らなくなったら、<ESC>を押してノーマルモードにし
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000041 ます。それから入力しようとしていたコマンドを再入力しましょう。
42
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +010043NOTE: カーソルキーでも移動できます。しかし hjkl に一度慣れてしまえば、はるか
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000044 に速く移動することができるでしょう。いやマジで!
45
46~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
47 レッスン 1.2: VIM の起動と終了
48
49
50 !! NOTE: 以下のあらゆるステップを行う前に、このレッスンを読みましょう!!
51
52 1. <ESC>キーを押しましょう。(確実にノーマルモードにするため)
53
54 2. 次のようにタイプ: :q! <ENTER>
55 これにより編集した内容を保存せずにエディタが終了します。
56
Bram Moolenaarfb539272014-08-22 19:21:47 +020057 3. このチュートリアルを始める為のコマンドを実行すると、ここに戻れます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000058 そのコマンドは: vimtutor <ENTER>
59
60 4. これまでのステップを覚え自信がついたならば、ステップ 1 から 3 までを実
61 際に試して、Vim を1度終了してから再び起動しましょう。
62
63NOTE: :q! <ENTER> は全ての変更を破棄します。レッスンにて変更をファイルに保
64 存する方法についても勉強していきましょう。
65
66 5. 1.3までカーソルを移動させましょう。
67
68~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
69 レッスン 1.3: テキスト編集 - 削除
70
71
72 ** ノーマルモードにてカーソルの下の文字を削除するには x を押します **
73
74 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
75
76 2. 間違いを修正するために、削除する最初の文字までカーソルを移動します。
77
78 3. 不必要な文字を x を押して削除しましょう。
79
80 4. 文が正しくなるまで ステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
81
82---> その ううさぎ は つつきき を こええてて とびはねたた
83
84 5. 行が正しくなったら、レッスン 1.4 へ進みましょう。
85
86NOTE: 全てのレッスンを通じて、覚えようとするのではなく実際にやってみましょう。
87
88
89
90
91~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
92 レッスン 1.4: テキスト編集 - 挿入
93
94
95 ** ノーマルモードにてテキストを挿入するには i を押します **
96
97 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
98
99 2. 1行目を2行目と同じ様にするために、テキストを挿入しなければならない位置
100 の次の文字にカーソルを移動します。
101
102 3. i キーを押してから、追加が必要な文字をタイプしましょう。
103
104 4. 間違いを修正したら <ESC> を押してコマンドモードに戻り、正しい文になる様
105 にステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
106
107---> この には 足りない テキスト ある。
108---> この 行 には 幾つか 足りない テキスト が ある。
109
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100110 5. 挿入の方法がわかったらレッスン 1.5 へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000111
112
113
114~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
115 レッスン 1.5: テキスト編集 - 追加
116
117
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200118 ** テキストを追加するには A を押しましょう **
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000119
120 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
121 カーソルがその文字上にあってもかまいません。
122
123 2. 追加が必要な場所で A をタイプしましょう。
124
125 3. テキストを追加し終えたら、 <ESC> を押してノーマルモードに戻りましょう。
126
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100127 4. 2行目の ---> と示された場所へ移動し、ステップ 2 から 3 を繰り返して文法
128 を修正しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000129
130---> ここには間違ったテキストがあり
131 ここには間違ったテキストがあります。
132---> ここにも間違ったテキス
133 ここにも間違ったテキストがあります。
134
135 5. テキストの追加が軽快になってきたらレッスン 1.6 へ進みましょう。
136
137~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
138 レッスン 1.6: ファイルの編集
139
140
141 ** ファイルを保存して終了するには :wq とタイプします **
142
143 !! NOTE: 以下のステップを実行する前に、まず全体を読んでください!!
144
145 1. レッスン 1.2 でやったように :q! をタイプして、このチュートリアルを終了
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100146 します。あるいは、別の端末がある場合はそこで以下の内容を行ってもかまい
147 ません。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000148
149 2. シェルプロンプトでこのコマンドをタイプします: vim tutor <ENTER>
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200150 'vim' が Vim エディタを起動するコマンド、'tutor' は編集したいファイルの
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000151 名前です。変更してもよいファイルを使いましょう。
152
153 3. 前のレッスンで学んだように、テキストを挿入、削除します。
154
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200155 4. 変更をファイルに保存します: :wq <ENTER>
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000156
Bram Moolenaar2f018892018-05-18 18:12:06 +0200157 5. ステップ 1 で vimtutor を終了した場合は vimtutor を再度起動し、以下の
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100158 要約へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000159
160 6. 以上のステップを読んで理解した上でこれを実行しましょう。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200161
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000162~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
163 レッスン 1 要約
164
165
166 1. カーソルは矢印キーもしくは hjkl キーで移動します。
167 h (左) j (下) k (上) l (右)
168
169 2. Vim を起動するにはプロンプトから vim ファイル名 <ENTER> とタイプします。
170
171 3. Vim を終了するには <ESC> :q! <ENTER> とタイプします(変更を破棄)。
172 もしくは <ESC> :wq <ENTER> とタイプします(変更を保存)。
173
174 4. カーソルの下の文字を削除するには、ノーマルモードで x とタイプします。
175
176 5. カーソルの位置に文字を挿入するには、ノーマルモードで i とタイプします。
177 i テキストのタイプ <ESC> カーソル位置に追加
178 A テキストの追加 <ESC> 行末に追加
179
180NOTE: <ESC> キーを押すとノーマルモードに移行します。その際、間違ったり入力途
181 中のコマンドを取り消すことができます。
182
183さて、続けてレッスン 2 を始めましょう。
184
185~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
186 レッスン 2.1: 削除コマンド
187
188
189 ** 単語の末尾までを削除するには dw とタイプしましょう **
190
191 1. ノーマルモードであることを確認するために <ESC> を押しましょう。
192
193 2. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
194
195 3. 消したい単語の先頭にカーソルを移動しましょう。
196
197 4. 単語を削除するために dw とタイプしましょう。
198
199 NOTE: タイプすると、dw という文字がスクリーンの最下行に現われます。
200 タイプを間違ってしまった時には <ESC> を押してやり直しましょう。
201
202---> この 文 紙 には いくつかの たのしい 必要のない 単語 が 含まれて います。
203
204 5. 3 から 4 までを文が正しくなるまで繰り返し、レッスン 2.2 へ進みましょう。
205
206
207
208~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
209 レッスン 2.2: その他の削除コマンド
210
211
212 ** 行の末尾までを削除するには d$ とタイプしましょう **
213
214 1. ノーマルモードであることを確認するのに <ESC> を押しましょう。
215
216 2. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
217
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100218 3. 正しい文の末尾へカーソルを移動しましょう(最初の 。 の後です)。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000219
220 4. 行末まで削除するのに d$ とタイプしましょう。
221
222---> 誰かがこの行の最後を2度タイプしました。 2度タイプしました。
223
224
225 5. どういうことか理解するために、レッスン 2.3 へ進みましょう。
226
227
228
229
230
231~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
232 レッスン 2.3: オペレータとモーション
233
234
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200235 多くのコマンドはオペレータとモーションからテキストに変更を加えます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000236 削除コマンド d のオペレータは次の様になっています:
237
238 d モーション
239
240 それぞれ:
241 d - 削除コマンド。
242 モーション - 何に対して働きかけるか(以下に挙げます)。
243
Bram Moolenaarf37506f2016-08-31 22:22:10 +0200244 モーション一覧の一部:
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000245 w - カーソル位置から空白を含む単語の末尾まで。
246 e - カーソル位置から空白を含まない単語の末尾まで。
247 $ - カーソル位置から行末まで。
248
249 つまり de とタイプすると、カーソル位置から単語の終わりまでを削除します。
250
251NOTE: 冒険したい人は、ノーマルモードにてコマンドなしにモーションを押して
252 みましょう。カーソルが目的語一覧で示される位置に移動するはずです。
253
254~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
255 レッスン 2.4: モーションにカウントを使用する
256
257
258 ** 何回も行いたい繰り返しのモーションの前に数値をタイプします。 **
259
Bram Moolenaar5c736222010-01-06 20:54:52 +0100260 1. 以下の ---> と示された行の先頭にカーソルを移動します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000261
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100262 2. 2w をタイプして単語2つ分前に移動します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000263
264 3. 3e をタイプして3つ目の単語の終端に移動します。
265
266 4. 0 (ゼロ)をタイプして行頭に移動します。
267
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100268 5. ステップ 2 と 3 を違う数値を使って繰り返します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000269
270---> This is just a line with words you can move around in.
271
272 6. レッスン 2.5 に進みましょう。
273
274
275
276
277~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
278 レッスン 2.5: より多くを削除するためにカウントを使用する
279
280
281 ** オペレータとカウントをタイプすると、その操作が複数回繰り返されます。 **
282
283 既述の削除のオペレータとモーションの組み合わせにカウントを追加することで、
284 より多くの削除が行えます:
285 d 数値 モーション
286
287 1. ---> と示された行の行頭部分にカーソルを移動しましょう。
288
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100289 2. UPPER CASE の単語2つを d2w とタイプして削除します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000290
291 3. UPPER CASE という連続した単語を、1つのコマンドと異なるカウントを指定し、
292 ステップ 1 と 2 を繰り返します。
293
294---> このABC DE行のFGHI JK LMN OP単語はQ RS TUV綺麗になった。
295
296NOTE: オペレータ d とモーションの間にカウントを使った場合、オペレータのない
297 場合のモーションのように動作します。
298 例: 3dw と d3w は同等で、3w を削除します。
299
300~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
301 レッスン 2.6: 行の操作
302
303
304 ** 行全体を削除するには dd とタイプします **
305
306 行全体を削除する頻度が多いので、Viのデザイナーは行の削除を d の2回タイプと
307 いう簡単なものに決めました。
308
309 1. 以下の句の2行目にカーソルを移動します。
310 2. dd とタイプして行を削除します。
311 3. さらに4行目に移動します。
312 4. 2dd とタイプして2行を削除します。
313
314---> 1) バラは赤い、
315---> 2) つまらないものは楽しい、
316---> 3) スミレは青い、
317---> 4) 私は車をもっている、
318---> 5) 時計が時刻を告げる、
319---> 6) 砂糖は甘い
320---> 7) オマエモナー
321
322
323~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
324 レッスン 2.7: やり直しコマンド
325
326
327 ** 最後のコマンドを取り消すには u を押します。U は行全体の取消です。 **
328
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200329 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動し、最初の間違いにカーソル
330 を移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000331 2. x をタイプしていらない先頭の文字を削除しましょう。
332 3. さぁ、u をタイプして最後に実行したコマンドを取り消しましょう。
333 4. 今度は、x を使用して誤りを全て修正しましょう。
334 5. 大文字の U をタイプして、行を元の状態に戻しましょう。
335 6. u をタイプして直前の U コマンドを取消しましょう。
336 7. ではコマンドを再実行するのに CTRL-R (CTRL を押したまま R を打つ)を数回
337 タイプしてみましょう(取消の取消)。
338
339---> このの行のの間違いを修正々し、後でそれらの修正をを取消しまますす。
340
341 8. これはとても便利なコマンドです。さぁレッスン 2 要約へ進みましょう。
342
343
344
345
346~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
347 レッスン 2 要約
348
349
350 1. カーソル位置から単語の末尾までを削除するには dw とタイプします。
351 2. カーソル位置から行の末尾までを削除するには d$ とタイプします。
352 3. 行全体を削除するには dd とタイプします。
353
354 4. モーションを繰り返すには数値を付与します: 2w
355 5. 変更に用いるコマンドの形式は
356 オペレータ [数値] モーション
357
358 それぞれ:
359 オペレータ - 削除 d の類で何をするか。
360 数値 - そのコマンドを何回繰り返すか。
361 モーション - w (単語)や $ (行末)などの類で、テキストの何に対して働きか
362 けるか。
363
364 6. 行の先頭に移動するにはゼロを使用します: 0
365
366 7. 前回の動作を取消す: u (小文字 u)
367 行全体の変更を取消す: U (大文字 U)
368 取消しの取消し: CTRL-R
369~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
370 レッスン 3.1: 貼り付けコマンド
371
372
373 ** 最後に削除された行をカーソルの後に貼り付けるには p をタイプします **
374
375 1. 以下の段落の最初の行にカーソルを移動しましょう。
376
377 2. dd とタイプして行を削除し、Vim のバッファに格納しましょう。
378
379 3. 削除した行が本来あるべき位置の上の行まで、カーソルを移動させましょう。
380
381 4. ノーマルモードで p をタイプして格納した行を画面に戻します。
382
383 5. 順番が正しくなる様にステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
384
385 d) 貴方も学ぶことができる?
386 b) スミレは青い、
387 c) 知恵とは学ぶもの、
388 a) バラは赤い、
389
390
391
392~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
393 レッスン 3.2: 置き換えコマンド
394
395
396 ** カーソルの下の文字を置き換えるには r をタイプします **
397
398 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
399
400 2. 最初の間違いの先頭にカーソルを移動しましょう。
401
402 3. r とタイプし、間違っている文字を置き換える、正しい文字をタイプしましょう。
403
404 4. 最初の行が正しくなるまでステップ 2 から 3 を繰り返しましょう。
405
406---> この合を人力した時ね、その人は幾つか問違ったキーを押しもした!
407---> この行を入力した時に、その人は幾つか間違ったキーを押しました!
408
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100409 5. さぁ、レッスン 3.3 へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000410
411NOTE: 実際に試しましょう。決して覚えるだけにはしないこと。
412
413
414
415~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
416 レッスン 3.3: 変更コマンド
417
418
419 ** 単語の一部、もしくは全体を変更するには cw とタイプします **
420
421 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
422
423 2. lubw の u の位置にカーソルを移動しましょう。
424
425 3. cw とタイプし、正しい単語をタイプしましょう(この場合 'ine' とタイプ)。
426
427 4. 次の間違い(変更すべき文字の先頭)に移動するために <ESC> をタイプします。
428
429 5. 最初の行が次の行の様になるまでステップ 3 と 4 を繰り返します。
430
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100431---> This lubw has a few wptfd that mrrf changing usf the change operator.
432---> This line has a few words that need changing using the change operator.
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000433
434cw は単語を変更するだけでなく、挿入も行えることに注意しましょう。
435
436
437
438~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
439 レッスン 3.4: c を使用したその他の変更
440
441
442 ** 変更コマンドは、削除コマンドと同じ様にオブジェクトを使用します **
443
444 1. 変更コマンドは、削除コマンドと同じような動作をします。その形式は
445
446 c [数値] モーション
447
448 2. オブジェクトも同じで、w は単語、 $ は行末などといったものです。
449
450 3. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
451
452 4. 最初の間違いへカーソルを移動しましょう。
453
454 5. c$ とタイプして行の残りを2行目の様にし、<ESC> を押しましょう。
455
456---> The end of this line needs some help to make it like the second.
457---> The end of this line needs to be corrected using the c$ command.
458
459NOTE: タイプ中の間違いはバックスペースキーを使って直すこともできます。
460
461~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
462 レッスン 3 要約
463
464
465 1. 既に削除されたテキストを再配置するには、p をタイプします。これは削除さ
466 れたテキストをカーソルの後に挿入します(行単位で削除されたのならば、カー
467 ソルのある次の行に挿入されます)。
468
469 2. カーソルの下の文字を置き換えるには、r をタイプした後、それを置き換える
470 文字をタイプします。
471
472 3. 変更コマンドではカーソル位置から特定のモーションで指定される終端までを変
473 更することが可能です。例えば cw ならばカーソル位置から単語の終わりまで、
474 c$ ならば行の終わりまでを変更します。
475
476 4. 変更コマンドの形式は
477
478 c [数値] モーション
479
480さぁ、次のレッスンへ進みましょう。
481
482
483
484~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
485 レッスン 4.1: 位置とファイルの情報
486
487 ** ファイル内での位置とファイルの状態を表示するには CTRL-G をタイプします。
488 ファイル内のある行に移動するには G をタイプします **
489
490 NOTE: ステップを実行する前に、このレッスン全てに目を通しましょう!!
491
492 1. CTRL を押したまま g を押しましょう。この操作を CTRL-G と呼んでいます。
493 ページの一番下にファイル名と行番号が表示されるはずです。 ステップ 3のため
494 に行番号を覚えておきましょう。
495
496NOTE: 画面の右下隅にカーソルの位置が表示されているかもしれません。これは
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100497 'ruler' オプション(:help 'ruler' を参照)を設定することで表示されます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000498
499 2. 最下行に移動するために G をタイプしましょう。
500 ファイルの先頭に移動するには gg とタイプしましょう。
501
502 3. 先ほどの行の番号をタイプし G をタイプしましょう。最初に CTRL-G を押した行
503 に戻って来るはずです。
504
505 4. 自信が持てたらステップ 1 から 3 を実行しましょう。
506
507~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
508 レッスン 4.2: 検索コマンド
509
510
511 ** 語句を検索するには / と、前方検索する語句をタイプします。**
512
513 1. ノーマルモードで / という文字をタイプします。画面一番下に : コマンドと
514 同じ様に / が現れることに気づくでしょう。
515
516 2. では、'errroor' <ENTER> とタイプしましょう。これが検索したい単語です。
517
518 3. 同じ語をもう一度検索するときは 単に n をタイプします。
519 逆方向に語句を検索するときは N をタイプします。
520
521 4. 逆方向に語句を検索する場合は、/ の代わりに ? コマンドを使用します。
522
523 5. 元の場所に戻るには CTRL-O (Ctrl を押し続けながら o 文字タイプ)をタイプし
524 ます。さらに戻るにはこれを繰り返します。CTRL-I は前方向です。
525
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100526---> "errroor" は error とスペルが違います; errroor はいわゆる error です。
527NOTE: 検索がファイルの終わりに達すると、オプション 'wrapscan' が設定されている
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000528 場合は、ファイルの先頭から検索を続行します。
529
530~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
531 レッスン 4.3: 対応する括弧を検索
532
533
534 ** 対応する ),] や } を検索するには % をタイプします **
535
536 1. 下の ---> で示された行で (,[ か { のどれかにカーソルを移動しましょう。
537
538 2. そこで % とタイプしましょう。
539
540 3. カーソルは対応する括弧に移動するはずです。
541
542 4. 最初の括弧に移動するには % とタイプしましょう。
543
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100544 5. 他の (,),[,],{ や } でカーソルを移動し、% が何をしているか確認しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000545
546---> This ( is a test line with ('s, ['s ] and {'s } in it. ))
547
548
549NOTE: この機能は括弧が一致していないプログラムをデバッグするのにとても役立ち
550 ます。
551
552
553~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
554 レッスン 4.4: 間違いを変更する方法
555
556
557 ** 'old' を 'new' に置換するには :s/old/new/g とタイプします **
558
559 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
560
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200561 2. :s/thee/the <ENTER> とタイプしましょう。このコマンドはその行で最初に見つ
562 かったものにだけ行われることに気をつけましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000563
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200564 3. では :s/thee/the/g とタイプしましょう。追加した g フラグは行全体を置換す
565 ることを意味します。この変更はその行で見つかった全ての箇所に対して行われ
566 ます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000567
568---> thee best time to see thee flowers is in thee spring.
569
570 4. 複数行から見つかる文字を変更するには
571 :#,#s/old/new/g #,# には置き換える範囲の開始と終了の行番号を指定しま
572 す。
573 :%s/old/new/g ファイル全体で見つかるものに対して変更する。
574 :%s/old/new/gc ファイル全体で見つかるものに対して、1つ1つ確認をとりな
575 がら変更する。
576
577~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
578 レッスン 4 要約
579
580
581 1. CTRL-G はファイルでの位置とファイルの詳細を表示します。
582 G はファイルの最下行に移動します。
583 数値 G はその行に移動します。
584 gg は先頭行に移動します。
585
586 2. / の後に語句をタイプすると前方に語句を検索します。
587 ? の後に語句をタイプすると後方に語句を検索します。
588 検索の後の n は同じ方向の次の検索を、N は逆方向の検索をします。
589 CTRL-O は場所を前に移し、CTRL-I は場所を次に移動します。
590
591 3. (,),[,],{, もしくは } 上にカーソルがある状態で % をタイプすると対になる文
592 字へ移動します。
593
594 4. 現在行の最初の old を new に置換する。 :s/old/new
595 現在行の全ての old を new に置換する。 :s/old/new/g
596 2つの # 間で語句を置換する。 :#,#s/old/new/g
597 ファイルの中の全ての検索語句を置換する。 :%s/old/new/g
598 'c' を加えると置換の度に確認を求める。 :%s/old/new/gc
599
600~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
601 レッスン 5.1: 外部コマンドを実行する方法
602
603
604 ** :! の後に実行する外部コマンドをタイプします **
605
606 1. 画面の最下部にカーソルが移動するよう、慣れ親しんだ : をタイプしましょう。
607 これでコマンドがタイプできる様になります。
608
609 2. ここで ! という文字(感嘆符)をタイプしましょう。
610 これで外部シェルコマンドが実行できる様になります。
611
612 3. 例として ! に続けて ls とタイプし <ENTER> を押しましょう。
613 シェルプロンプトのようにディレクトリの一覧が表示されるはずです。
614 もしくは ls が動かないならば :!dir を使用しましょう。
615
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100616NOTE: この方法によってあらゆるコマンドが実行することができます。もちろん引数
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000617 も与えられます。
618
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100619NOTE: 全ての : コマンドは <ENTER> を押して終了しなければなりません。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000620 以降ではこのことに言及しません。
621
622
623~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
624 レッスン 5.2: その他のファイルへ書き込み
625
626
627 ** ファイルへ変更を保存するには :w ファイル名 とタイプします **
628
629 1. ディレクトリの一覧を得るために :!dir もしくは :!ls とタイプしましょう。
630 このあと <ENTER> を押すのは既にご存知ですね。
631
632 2. TEST のように、そのディレクトリに無いファイル名を一つ選びます。
633
634 3. では :w TEST とタイプしましょう (TEST は、選んだファイル名です)。
635
636 4. これによりファイル全体が TEST という名前で保存されます。
Bram Moolenaar0c5fa7d2012-10-05 22:26:30 +0200637 もう一度 :!dir もしくは :!ls とタイプして確認してみましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000638
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100639NOTE: ここで Vim を終了し、ファイル名 TEST と共に起動すると、保存した時の
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000640 チュートリアルの複製ができ上がるはずです。
641
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200642 5. さらに、次のようにタイプしてファイルを消しましょう(Windows): :!del TEST
643 もしくは(Unix): :!rm TEST
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000644
645
646~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
647 レッスン 5.3: 選択した書き込み
648
649
650** ファイルの位置を保存するには、v モーションと :w FILENAME をタイプします。 **
651
652 1. この行にカーソルを移動します。
653
654 2. v を押し、以下の第5項目にカーソルを移動します。テキストが強調表示されるの
655 に注目して下さい。
656
657 3. 文字 : を押すと、画面の最下部に :'<,'> が現れます。
658
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100659 4. w TEST (TEST は存在しないファイル名)をタイプします。
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100660 <ENTER> を押す前に :'<,'>w TEST となっていることを確認して下さい。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000661
662 5. Vim は TEST というファイルに選択された行を書き込むでしょう。
663 !dir もしくは !ls でそれを確認します。
664 それは削除しないでおいて下さい。次のレッスンで使用します。
665
666NOTE: v を押すと、Visual 選択が始まります。カーソルを動かすことで、選択範囲を
667 大きくも小さくもできます。さらに、その選択範囲に対してオペレータを適用
668 きます。例えば d はテキストを削除します。
669
670~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
671 レッスン 5.4: ファイルの取込と合併
672
673
674 ** ファイルの中身を挿入するには :r ファイル名 とタイプします **
675
676 1. カーソルを以下の行に合わせます。
677
678NOTE: ステップ 2 の実行後、レッスン 5.3 のテキストが現れます。下に下がってこ
679 のレッスンに移動しましょう。
680
681 2. では TEST というファイルを :r TEST というコマンドで読み込みましょう。
682 ここでいう TEST は使うファイルの名前のことです。
683 読み込まれたファイルは、カーソル行の下にあります。
684
685 3. 取込んだファイルを確認してみましょう。カーソルを戻すと、レッスン5.3 の
686 オリジナルとファイルによるものの2つがあることがわかります。
687
688NOTE: 外部コマンドの出力を読み込むことも出来ます。例えば、
689 :r !ls は ls コマンドの出力をカーソル以下に読み込みます。
690
691
692
693~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
694 レッスン 5 要約
695
696
697 1. :!command によって 外部コマンドを実行します。
698
699 よく使う例:
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200700 (Windows) (Unix)
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000701 :!dir :!ls - ディレクトリ内の一覧を見る。
702 :!del FILENAME :!rm FILENAME - ファイルを削除する。
703
704 2. :w ファイル名 によってファイル名というファイルがディスクに書き込まれる。
705
706 3. v モーションで :w FILENAME とすると、ビジュアル選択行がファイルに保存さ
707 れる。
708
Bram Moolenaarf37506f2016-08-31 22:22:10 +0200709 4. :r ファイル名 によりファイル名というファイルがディスクより取り込まれ、
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000710 カーソル位置の下に挿入される。
711
712 5. :r !dir は dir コマンドの出力をカーソル位置以下に読み込む。
713
714
715
716~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
717 レッスン 6.1: オープンコマンド
718
719
720 ** o をタイプすると、カーソルの下の行が開き、挿入モードに入ります **
721
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200722 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000723
724 2. o (小文字) をタイプして、カーソルの下の行を開き、挿入モードに入ります。
725
726 3. さらに挿入モードを終了する為に <ESC> をタイプします。
727
728---> o をタイプするとカーソルは開いた行へ移動し挿入モードに入ります。
729
730 4. カーソルの上の行に挿入するには、小文字の o ではなく、単純に大文字の O
731 をタイプします。次の行で試してみましょう。
732
733---> この行の上へ挿入するには、この行へカーソルを置いて O をタイプします。
734
735
736
737
738
739~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
740 レッスン 6.2: 追加コマンド
741
742
743 ** カーソルの次の位置からテキストを追加するには a とタイプします **
744
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200745 1. カーソルを ---> で示された最初の行へ移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000746
747 2. e を押して li の終端部までカーソルを移動します。
748
749 3. カーソルの後ろにテキストを追加するために a (小文字) をタイプします。
750
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100751 4. その下の行のような単語に完成させます。挿入モードを抜ける為に <ESC> を押
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000752 します。
753
754 5. e を使って次の不完全な単語へ移動し、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200755
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000756---> This li will allow you to pract appendi text to a line.
757---> This line will allow you to practice appending text to a line.
758
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100759NOTE: a, i と A は同じ挿入モードへ移りますが、文字が挿入される位置だけが異なり
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000760 ます。
761
762~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
763 レッスン 6.3: その他の置換方法
764
765
766 ** 1文字以上を置き換えるには大文字の R とタイプしましょう **
767
Bram Moolenaar5c736222010-01-06 20:54:52 +0100768 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動します。最初の xxx の先頭に移動し
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000769 ます。
770
771 2. R を押して、2行目の数値をタイプすることで、xxx が置換されます。
772
773 3. 置換モードを抜けるには <ESC> を押します。行の残りが変更されていないままに
774 なることに注意してください。
775
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100776 4. 残った xxx をステップを繰り返して置換しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000777
778---> Adding 123 to xxx gives you xxx.
779---> Adding 123 to 456 gives you 579.
780
781NOTE: 置換モードは挿入モードに似ていますが、全てのタイプされた文字は既存の文字
782 を削除します。
783
784
785~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
786 レッスン 6.4: テキストのコピーとペースト
787
788
789 ** テキストのコピーにはオペレータ y を、ペーストには p を使います **
790
791 1. ---> と示された行へ移動し、カーソルを "a)" の後に置いておきます。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200792
Bram Moolenaarf37506f2016-08-31 22:22:10 +0200793 2. v でビジュアルモードを開始し、"first" の手前までカーソルを移動します。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200794
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000795 3. y をタイプして強調表示されたテキストを yank (コピー)します。
796
797 4. 次の行の行末までカーソルを移動します: j$
798
799 5. p を押して貼り付け(put)てから、次をタイプします: a second <ESC>
800
801 6. ビジュアルモードで " item." を選択し、y でヤンク、次の行の行末まで j$ で
802 移動し、 p でテキストをそこに put します。
803
804---> a) this is the first item.
805 b)
806
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100807 NOTE: 単語を1つ yank するのに y をオペレータとして yw とすることも出来ます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000808~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
809 レッスン 6.5: オプションの設定
810
811
812 ** 検索や置換の際に大文字/小文字を無視するには、オプションを設定します **
813
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200814 1. 次の様に入力して 'ignore' を検索しましょう: /ignore <ENTER>
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000815 n を押して何度か検索を繰り返します。
816
817 2. 次の様に入力して 'ic' (Ignore Case の略) オプションを設定します: :set ic
818
819 3. では n によってもう1度 'ignore' を検索します。
820 n を押してさらに数回検索を繰り返しましょう。
821
822 4. 'hlsearch' と 'incsearch' オプションを設定しましょう: :set hls is
823
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200824 5. 検索コマンドを再入力して、何が起こるか見てみましょう: /ignore <ENTER>
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000825
826 6. 大文字小文字の区別を無効にするには次の様に入力します: :set noic
827
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200828NOTE: マッチの強調表示をやめるには次の様に入力します: :nohlsearch
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100829NOTE: 1つの検索コマンドだけ大文字小文字の区別をやめたいならば、フレーズに \c
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200830 を使用します: /ignore\c <ENTER>
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000831~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
832 レッスン 6 要約
833
834 1. o をタイプするとカーソルの下の行を開けて、そこで挿入モードになる。
835 O (大文字) をタイプするとカーソルの上の行で挿入モードになる。
836
837 2. カーソル上の文字の次からテキストを追加するには a とタイプする。
838 行末に自動でテキストを挿入するには大文字 A をタイプする。
839
840 3. e コマンドは単語の終端部カーソルを移動する。
841
842 4. y オペレータはテキストを yank (コピー)し、p はそれを put (ペースト)する。
843
844 5. 大文字の R をタイプすると置換モードに入り、<ESC>を押すと抜ける。
845
846 6. ":set xxx" とタイプするとオプション "xxx" が設定される。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200847 'ic' 'ignorecase' 検索時に大文字小文字の区別しない
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000848 'is' 'incsearch' 検索フレーズに部分マッチしている部分を表示する
Bram Moolenaar26967612019-03-17 17:13:16 +0100849 'hls' 'hlsearch' マッチするすべてを強調表示する
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000850 長い方、短い方、どちらのオプション名でも使用できます。
851
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200852 7. オプションを無効にするには "no" を付与します: :set noic
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000853
854~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
855 レッスン 7.1: オンラインヘルプコマンド
856
857
858 ** オンラインヘルプを使用しましょう **
859
860 Vim には広範にわたるオンラインヘルプシステムがあります。
861 ヘルプを開始するには、これら3つのどれか1つを試してみましょう:
862 - ヘルプキー <HELP> を押す(もしあるならば)。
863 - <F1> キーを押す(もしあるならば)。
864 - :help <ENTER> とタイプする。
865
866 ヘルプウィンドウのテキストを読むと、ヘルプの動作が理解できます。
867 CTRL-W CTRL-W とタイプすると ヘルプウィンドウへジャンプします。
868 :q <ENTER> とタイプすると ヘルプウィンドウが閉じられます。
869
870 ":help" コマンドに引数を与えることにより、あらゆる題名のヘルプを見つけること
871 ができます。これらを試してみましょう(<ENTER> をタイプし忘れないように):
872
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100873 :help w
874 :help c_CTRL-D
875 :help insert-index
876 :help user-manual
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000877~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
878 レッスン 7.2: 起動スクリプトの作成
879
880 ** Vim の特徴を発揮する **
881
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100882 Vim には Vi よりも多くの特徴を踏まえていますが、そのほとんどは初期状態にて
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000883 使用不可となっています。より多くの特徴を使いはじめるには "vimrc" ファイル
884 を作成します。
885
886 1. "vimrc" ファイルの編集を開始する。これはシステムに依存します。
887 :edit ~/.vimrc UNIX 向け
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200888 :edit $VIM/_vimrc Windows 向け
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000889
890 2. ここでサンプルの "vimrc" を読み込みます。
891 :read $VIMRUNTIME/vimrc_example.vim
892
893 3. 以下のようにファイルへ書き込みます。
894 :write
895
896 次回 Vim を起動すると、色づけ構文が使えるようになるでしょう。
897 この "vimrc" ファイルへ、お好みの設定を追加することができます。
898 より多くの情報を得るには :help vimrc-intro とタイプします。
899
900~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
901 レッスン 7.3: 補完
902
903
904 ** CTRL-D と <TAB> でコマンドラインを補完する **
905
Bram Moolenaarfb539272014-08-22 19:21:47 +0200906 1. 互換モードでないことを確認します: :set nocp
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000907
908 2. 現在のディレクトリに在るファイルを :!ls か :!dir で確認します。
909
910 3. コマンドの開始をタイプします: :e
911
912 4. CTRL-D を押すと Vim は "e" から始まるコマンドの一覧を表示します。
913
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200914 5. d<TAB> とタイプすると Vim は ":edit" というコマンド名を補完します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000915
916 6. さらに空白と、既存のファイル名の始まりを加えます: :edit FIL
917
918 7. <TAB> を押すと Vim は名前を補完します。(もし一つしか無かった場合)
919
920NOTE: 補完は多くのコマンドで動作します。そして CTRL-D と <TAB> 押してみてくだ
921 さい。特に :help の際に役立ちます。
922
923~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
924 レッスン 7 要約
925
926
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200927 1. ヘルプウィンドウを開くには :help とするか <F1> もしくは <HELP> を押す。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000928
929 2. コマンド(cmd)のヘルプを検索するには :help cmd とタイプする。
930
931 3. 別のウィンドウへジャンプするには CTRL-W CTRL-W とタイプする。
932
933 4. ヘルプウィンドウを閉じるには :q とタイプする。
934
935 5. お好みの設定を保つには vimrc 起動スクリプトを作成する。
936
937 6. : command で可能な補完を見るには CTRL-D をタイプする。
938 補完を使用するには <TAB> を押す。
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946~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
947
948 これにて Vim のチュートリアルを終わります。エディタを簡単に、しかも充分に
949 使うことができるようにと、Vim の持つ概念の要点のみを伝えようとしました。
950 Vim にはさらに多くのコマンドがあり、ここで全てを説明することはできません。
Bram Moolenaarfb539272014-08-22 19:21:47 +0200951 以降はユーザーマニュアルを参照ください: ":help user-manual"
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000952
953 これ以後の学習のために、次の本を推薦します。
954 Vim - Vi Improved - by Steve Oualline
955 出版社: New Riders
956 最初の本は完全に Vim のために書かれました。とりわけ初心者にはお奨めです。
957 多くの例題や図版が掲載されています。
958 次のURLを参照して下さい http://iccf-holland.org/click5.html
959
960 次は Vim よりも Vi について書かれた古い本ですが推薦します:
961 Learning the Vi Editor - by Linda Lamb
962 出版社: O'Reilly & Associates Inc.
963 Vi でやりたいと思うことほぼ全てを知ることができる良書です。
964 第6版では、Vim についての情報も含まれています。
965
966 このチュートリアルは Colorado State University の Charles Smith のアイデア
967 を基に、Colorado School of Mines の Michael C. Pierce と Robert K. Ware の
968 両名によって書かれました。 E-mail: bware@mines.colorado.edu.
969
970 Modified for Vim by Bram Moolenaar.
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Bram Moolenaar26967612019-03-17 17:13:16 +0100972 日本語訳 松本 泰弘 <mattn.jp@gmail.com>
973 vim-jpチーム <https://github.com/vim-jp/lang-ja>
974 監修 村岡 太郎 <koron.kaoriya@gmail.com>
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000975
976~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
977 vi:set ts=8 sts=4 sw=4 tw=78: