blob: 2a6db2f0fa795c8fbef58b486870641f079cd26a [file] [log] [blame]
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +02001.TH VIM 1 "2024 Aug 03"
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +02002.SH 名前
3vim \- Vi IMproved, プログラマのテキストエディタ
4.SH 書式
5.br
6.B vim
7[options] [file ..]
8.br
9.B vim
10[options] \-
11.br
12.B vim
13[options] \-t tag
14.br
15.B vim
16[options] \-q [errorfile]
17.PP
18.br
19.B ex
20.br
21.B view
22.br
23.B gvim
24.B gview
25.B evim
26.B eview
27.br
28.B rvim
29.B rview
30.B rgvim
31.B rgview
32.SH 説明
33.B Vim
34 Vi 互換のテキストエディタです。
35どのような種類のプレインテキストでも編集できます。
36特に、プログラムの編集に力を発揮します。
37.PP
38Vi に多くの改良が加えられています:
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +020039多段アンドゥ、マルチウィンドウ、マルチバッファ、構文強調表示、コマンドライン編集、ファイル名補完、ヘルプ、ビジュアル選択、などなど。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +020040.B Vim
41 Vi の違いについての要約は ":help vi_diff.txt" を参照してください。
42.PP
43.B Vim
44の実行中は ":help" コマンドでヘルプを引くことができます。
45下記、オンラインヘルプの項を参照してください。
46.PP
47.B Vim
48は次のようなコマンドで起動できます。
49.PP
50 vim file
51.PP
52正確な書式は次の通りです:
53.PP
54 vim [options] [filelist]
55.PP
56filelist を省略した場合は、空のバッファが開かれます。
57指定した場合は、以下の四つのうちどれか一つの方法でファイルが開かれます。
58.TP 12
59file ..
60ファイルのリスト。
61一番目のファイルがカレントファイルになり、バッファに読み込まれます。
62カーソルは、バッファの一行目に置かれます。
63他のファイルを表示するには ":next" コマンドを使ってください。
64ファイル名がダッシュで始まるファイルを開く場合は、
65filelist の前に "\-\-" を指定してください。
66.TP
67\-
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +020068ファイルは標準入力から読み込まれます。コマンドは標準エラー
69(ttyからの入力になっているはず) から読み込まれます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +020070.TP
71\-t {tag}
72開くファイルとカーソルの初期位置は "tag" に依存します。goto label の一種です。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +020073tags ファイルから {tag} が検索され、関連したファイルがカレントファイルになります。
74そして、関連したコマンドが実行されます。
75これは主に C 言語のファイルを開くときに使われます。
76その場合 {tag} に関数などを指定して使います。
77関数を含んでいるファイルが開かれ、その関数の先頭にカーソルが移動する、という動作になります。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +020078詳しくは ":help tag\-commands" を参照してください。
79.TP
80\-q [errorfile]
81クイックフィックスモードで起動します。
82[errorfile] に指定したファイルが読み込まれ、最初のエラーが表示されます。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +020083[errorfile] を省略した場合は、オプション 'errorfile' が使われます
84(初期設定は、Amiga では "AztecC.Err"、その他のシステムでは "errors.err" です)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +020085":cn" コマンドで次のエラーにジャンプできます。
86詳しくは ":help quickfix" を参照してください。
87.PP
88.B Vim
89は、起動されたときの実行ファイルの名前によって動作を変えます
90(実行ファイルの実体が同じであっても)。
91.TP 10
92vim
93"普通" に起動します。標準の状態です。
94.TP
95ex
96Ex モードで起動します。
97ノーマルモードに切り替えるには ":vi" コマンドを使ってください。
98引数に "\-e" を指定した場合と同じです。
99.TP
100view
101読み込み専用モードで起動します。ファイルの保存が制限されます。
102引数に "\-R" を指定した場合と同じです。
103.TP
104gvim gview
105GUI バージョン。
106新しいウィンドウを開いて起動します。
107引数に "\-g" を指定した場合と同じです。
108.TP
109evim eview
110簡易モードの GUI バージョン。
111新しいウィンドウを開いて起動します。
112引数に "\-y" を指定した場合と同じです。
113.TP
114rvim rview rgvim rgview
115上記と同じですが、制限モードで起動します。シェルコマンドを実行したり、
116.B Vim
117をサスペンドしたりできなくなります。
118引数に "\-Z" を指定した場合と同じです。
119.SH オプション
120ファイル名の前でも後ろでも、好きな順番でオプションを指定できます。
121パラメータを必要としない引数は、一つのダッシュにまとめて指定できます。
122.TP 12
123+[num]
124一番目のファイルの "num" 行目にカーソルを移動します。
125"num" を省略した場合は、一行目にカーソルが移動します。
126.TP
127+/{pat}
128一番目のファイルの、最初に {pat} が見つかった行にカーソルが移動します。
129検索パターンについては ":help search\-pattern" を参照してください。
130.TP
131+{command}
132.TP
133\-c {command}
134一番目のファイルが読み込まれた後に {command} が実行されます。
135{command} Ex コマンドとして解釈されます。
136{command} に空白を含める場合は、ダブルクォートで囲んでください (シェルに依存)。
137例: vim "+set si" main.c
138.br
139Note: "+" "\-c" は合わせて 10 個まで指定できます。
140.TP
141\-S {file}
142一番目のファイルが読み込まれた後に {file} が実行されます。
143これは \-c "source {file}" と同じ動作です。
144{file} の先頭が '\-' の場合は使えません。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200145{file} が省略された場合は、"Session.vim" が使われます
146(ただし \-S が最後の引数だった場合のみ)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200147.TP
148\-\-cmd {command}
149"\-c" と同じですが、vimrc を処理する前にコマンドが実行されます。
150これらのコマンドは "\-c" コマンドとは別に、10 個まで指定できます。
151.TP
152\-A
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200153アラビア語がサポートされていて、アラビア語キーマップがある場合は、アラビア語モードで起動します ('arabic' がオンになります)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200154右横書きのファイルを編集できます。
155サポートされていない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
156.TP
157\-b
158バイナリモード。
Bram Moolenaar5e9b2fa2016-02-01 22:37:05 +0100159バイナリファイルを編集するためのオプションがいくつか設定されます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200160.TP
161\-C
162互換モード。'compatible' オプションがオンになります。
163 .vimrc ファイルの有無に関わらず、
164.B Vim
165の動作が Vi 互換になります。
166.TP
167\-d
168差分モードで起動します。
Bram Moolenaarfd31be22022-01-16 14:46:06 +00001692 個から 8 個のファイルを引数に指定してください。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200170指定されたファイルが開かれ、それらのファイルの差分が表示されます。
171vimdiff(1) と同様の動作です。
172.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200173\-d {device}, \-dev {device}
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200174{device} を端末として開きます。
175Amiga でのみ使います。
176例:
177"\-d con:20/30/600/150".
178.TP
179\-D
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200180デバッグ。
181スクリプトの最初のコマンドが実行されるところからデバッグモードを開始します。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200182.TP
183\-e
184Ex モードで起動します。
185実行ファイルの名前が "ex" の場合と同じです。
186.TP
187\-E
188改良版 Ex モードで起動します。
189実行ファイルの名前が "exim" の場合と同じです。
190.TP
191\-f
192フォアグラウンド。GUI バージョンで、プロセスをフォークしなくなります。
193Amiga の場合は、新しいウィンドウで再起動しなくなります。
194メールソフトなどから
195.B Vim
196を起動して、編集が終わるまで待機したいような場合に使ってください。
197Amiga では、":sh" "!" コマンドは機能しなくなります。
198.TP
199\-\-nofork
200フォアグラウンド。GUI バージョンで、プロセスをフォークしなくなります。
201.TP
202\-F
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200203ペルシア語がサポートされていて、ペルシア語キーマップがある場合は、ペルシア語モードで起動します ('fkmap' 'rightleft' がオンになります)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200204右横書きのファイルを編集できます。
205サポートされていない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
206.TP
207\-g
208GUI がサポートされている場合は、GUI で起動します。
209サポートされていない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
210.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200211\-\-gui-dialog-file {name}
212GUI の使用時、ダイアログを表示する代わりとして、ファイル {name} へダイアログのタイトルとメッセージを書き込みます。
213ファイルは作成されるか追記されます。
214テストにみ有用で、見ることができないダイアログによってテストが中断されるのを防ぎます。
215GUI 以外ではこの引数は無視されます。
216.TP
217\-\-help, \-h, \-?
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200218コマンドライン引数やオプションのヘルプを表示して終了します。
219.TP
220\-H
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200221ヘブライ語がサポートされていて、ヘブライ語キーマップがある場合は、ヘブライ語モードで起動します ('hkmap' 'rightleft' がオンになります)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200222右横書きのファイルを編集できます。
223サポートされていない場合はエラーメッセージを表示して終了します。
224.TP
225\-i {viminfo}
Bram Moolenaarfd31be22022-01-16 14:46:06 +0000226初期設定の "~/.viminfo" の代わりに、viminfo ファイルを読み書きする際に使うファイル名を指定します。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200227"NONE" を指定すると、.viminfo ファイルを使わないように設定できます。
228.TP
229\-L
230\-r と同じです。
231.TP
232\-l
233lisp モード。
234オプションの 'lisp' 'showmatch' がオンになります。
235.TP
236\-m
237ファイルの変更を不可能にします。
238オプション 'write' がオフになります。
239バッファを変更することはできますが、ファイルを保存することはできません。
240.TP
241\-M
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200242変更を不可能にします。
243オプションの 'modifiable' 'write' がオフになり、ファイルの変更と保存ができなくなります。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200244Note: それらのオプションを設定すれば変更できるようになります。
245.TP
246\-N
247非互換モード。'compatible' オプションがオフになります。
248 .vimrc ファイルの有無に関わらず、
249.B Vim
250の改良された機能が有効になります。Vi との互換性が少し失われます。
251.TP
252\-n
253スワップファイルを使用しません。
254クラッシュしてもリカバリできなくなります。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200255フロッピーディスクのような非常に低速なメディアのファイルを読み書きするときに便利です。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200256":set uc=0" と設定しても同じです。
257戻すには ":set uc=200" と設定してください。
258.TP
259\-nb
260NetBeans と接続し、エディタサーバーになります。
261詳しくはヘルプを参照してください。
262.TP
263\-o[N]
264N 個のウィンドウを水平分割で開きます。
265N を省略した場合は、引数のファイルを個別のウィンドウで開きます。
266.TP
267\-O[N]
268N 個のウィンドウを垂直分割で開きます。
269N を省略した場合は、引数のファイルを個別のウィンドウで開きます。
270.TP
271\-p[N]
272N 個のタブページを開きます。
273N を省略した場合は、引数のファイルを個別のタブページで開きます。
274.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200275\-P {parent-title}
276Win32 のみ。親になるアプリケーションのタイトルを指定します。
277可能であれば Vim はその MDI アプリケーションのウィンドウ内で起動します。
278{parent-title} が親アプリケーションのウィンドウのタイトルに使われていて、明確に区別できる必要があります。
279Note: まだ簡単に実装されているだけです。全てのアプリケーションで動くわけではありません。メニューは機能しません。
280.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200281\-R
282読み込み専用モード。
283オプション 'readonly' がオンになります。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200284バッファを変更することはできますが、間違ってファイルを上書きしてしまうのを防ぐことができます。
285ファイルを保存したい場合は、":w!" のように、Ex コマンドに感嘆符を付けてください。
Bram Moolenaar2f018892018-05-18 18:12:06 +0200286\-R オプションは \-n オプションの効果も含んでいます (上記参照)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200287オプション 'readonly' ":set noro" でオフにできます。
288詳しくは ":help 'readonly'" を参照してください。
289.TP
290\-r
291スワップファイルの一覧を表示します。リカバリに関する情報も表示されます。
292.TP
293\-r {file}
294リカバリモード。
295スワップファイルを使って、クラッシュした編集セッションを復活させます。
296スワップファイルは、ファイル名に ".swp" を加えた名前のファイルです。
297詳しくは ":help recovery" を参照してください。
298.TP
299\-s
300サイレントモード。"ex" という名前で起動するか、"\-e" オプションの後で
301"\-s" オプションが指定された場合のみ。
302.TP
303\-s {scriptin}
304{scriptin} をスクリプトファイルとして読み込まれます。
305ファイル中の文字列は、手で入力したときと同じように処理されます。
306これは ":source! {scriptin}" と同じ動作です。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200307エディタが終了する前にファイルの終わりまで読み込んだ場合、それ以降はキーボードから入力を読み込みます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200308.TP
309\-T {terminal}
310端末の名前を指定します。
311端末が自動的に認識されない場合に使ってください。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200312.B Vim
313が組み込みでサポートしている名前か、
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200314termcap または terminfo ファイルで定義されている名前を指定してください。
315.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200316\-\-not-a-term
317入力と出力(もしくはどちらか一方)が端末に接続されていないことを、ユーザーが把握しているということを
318.B Vim
319に伝えます。
320これにより警告が表示され 2 秒間の遅延が発生するのを避けられます。
321.TP
322\-\-ttyfail
323標準入力か標準出力が端末 (tty) でない場合、すぐに終了します。
324.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200325\-u {vimrc}
326{vimrc} ファイルを使って初期化します。
327他の初期化処理はスキップされます。
328特殊なファイルを編集する場合などに使ってください。
329すべての初期化をスキップするには "NONE" を指定してください。
330詳しくは ":help initialization" を参照してください。
331.TP
332\-U {gvimrc}
333{gvimrc} ファイルを使って GUI を初期化します。
334他の GUI の初期化はスキップされます。
335すべての GUI の初期化をスキップするには "NONE" を指定してください。
336詳しくは ":help gui\-init" を参照してください。
337.TP
338\-V[N]
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200339冗長モード。
340スクリプトファイルを実行したり viminfo ファイルを読み書きするたびにメッセージを表示します。
341N に指定した数値が 'verbose' に設定されます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200342省略した場合は 10 になります。
343.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200344\-V[N]{filename}
345-V と同様で、さらに 'verbosefile' {filename} に設定します。
346その結果、メッセージは表示されずにファイル {filename} に書き出されます。
347{filename} は数字で始まってはいけません。
348.TP
349\-\-log {filename}
350もし
351.B Vim
352がチャネル機能付きでコンパイルされている場合、ログの出力を開始し、ファイル {filename} に書き込みます。
353これは、起動時の非常に早い段階で
354.I ch_logfile({filename}, 'ao')
355を呼び出すのと同様な動作です。
356.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200357\-v
358Vi モードで起動します。
359実行ファイルの名前が "vi" の場合と同じです。
360実行ファイルの名前が "ex" の場合だけ効果があります。
361.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200362\-w{number}
363オプション 'window' {number} に設定します。
364.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200365\-w {scriptout}
366入力した文字を {scriptout} に記録します。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200367"vim \-s" "source!" で実行するためのスクリプトファイルを作成するのに便利です。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200368{scriptout} ファイルがすでに存在した場合は追加保存されます。
369.TP
370\-W {scriptout}
371\-w と同じですが、ファイルがすでに存在した場合は上書きされます。
372.TP
373\-x
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200374.B Vim
375が暗号化機能付きでコンパイルされている場合、ファイルを暗号化して書き込みます。
376暗号化キーの入力プロンプトが表示されます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200377.TP
378\-X
379X サーバーと通信しません。端末での起動時間を短くできます。
380しかし、ウィンドウタイトルの変更やクリップボードは使えなくなります。
381.TP
382\-y
383簡易モードで起動します。
384実行ファイルの名前が "evim" "eview" の場合と同じです。
385.B Vim
386の動作がモードレスエディタ (click-and-type editor) のようになります。
387.TP
388\-Z
389制限モード。
390実行ファイルの名前が "r" で始まっている場合と同じです。
391.TP
392\-\-
393オプション指定の末尾を示す記号です。
394これ以降の引数はすべてファイル名として扱われます。
395ファイル名が '\-' で始まっているファイルを開くときに使ってください。
396.TP
Bram Moolenaarfd31be22022-01-16 14:46:06 +0000397\-\-clean
398一切の個人設定 (vimrc、プラグイン、その他) を使用しません。
399ある問題がクリーンな Vim セットアップで再現するかを確認するのに有用です。
400.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200401\-\-echo\-wid
402GTK GUI のみ: Window ID を標準出力に出力します。
403.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200404\-\-literal
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200405引数のファイル名をリテラル文字列として扱います。ワイルドカードを展開しません。
406Unix のように、シェルがワイルドカードを展開する場合は機能しません。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200407.TP
408\-\-noplugin
409プラグインをロードしません。\-u NONE はこの動作を含んでいます。
410.TP
411\-\-remote
412Vim サーバーと通信し、引数に指定されたファイルを Vim サーバーで開きます。
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200413サーバーが存在しない場合は、エラーメッセージを表示され、起動中の Vim でファイルが開かれます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200414.TP
415\-\-remote\-expr {expr}
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200416Vim サーバーと通信し、{expr} に与えられた式を Vim サーバーで実行し、結果を標準出力に出力します。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200417.TP
418\-\-remote\-send {keys}
419Vim サーバーと通信し、{keys} に与えられたキーを Vim サーバーに送信します。
420.TP
421\-\-remote\-silent
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200422\-\-remote と同じですが、サーバーが存在しなくてもエラーメッセージを表示しません。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200423.TP
424\-\-remote\-wait
425\-\-remote と同じですが、ファイルが開かれるのを確認できるまで待機します。
426.TP
427\-\-remote\-wait\-silent
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200428\-\-remote\-wait と同じですが、サーバーが存在しなくてもエラーメッセージを表示しません。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200429.TP
430\-\-serverlist
431Vim サーバーの一覧を表示します。
432.TP
433\-\-servername {name}
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200434サーバーの名前を {name} に設定します。
435\-\-remote 引数を指定しなかった場合は、起動中の Vim の名前として使われるので、後からその名前を使ってサーバー通信できます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200436.TP
437\-\-socketid {id}
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200438GTK GUI のみ: GtkPlug メカニズムを使って gvim を別のウィンドウの中で実行します。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200439.TP
Bram Moolenaarfd31be22022-01-16 14:46:06 +0000440\-\-startuptime {file}
441起動処理の間、経過時間のメッセージをファイル {fname} に書き出します。
442.TP
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200443\-\-version
444バージョン情報を表示して終了します。
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200445.TP
446\-\-windowid {id}
447Win32 GUI Vim のみ。ウィンドウ {id} を親ウィンドウにしようと試みます。
448成功するとそのウィンドウの内側で起動します。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200449.SH オンラインヘルプ
450ヘルプを開くには、
451.B Vim
452の中で ":help" と入力してください。
453":help 調べたい項目" と入力すれば、指定した項目のヘルプが表示されます。
454例: "ZZ" コマンドのヘルプを表示するには ":help ZZ" と入力します。
455<Tab> CTRL\-D を使って補完することもできます
456(":help cmdline\-completion" 参照)。
457ヘルプには、項目から項目へジャンプできるようにタグが埋め込まれています
458(ハイパーリンクのようなものです。":help" 参照)。
459すべてのヘルプファイルはこの方法で開くことができます。
460例: ":help syntax.txt"
461.SH ファイル
462.TP 15
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200463/usr/local/share/vim/vim??/doc/*.txt
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200464.B Vim
465のヘルプファイル。
466ファイルの一覧は ":help doc\-file\-list" に記載されています。
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200467.br
468.I vim??
469は短いバージョン番号で
470.B Vim 9.1
471では vim91 です。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200472.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200473/usr/local/share/vim/vim??/doc/tags
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200474ヘルプを検索するための tags ファイル。
475.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200476/usr/local/share/vim/vim??/syntax/syntax.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200477システムの構文定義初期化ファイル。
478.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200479/usr/local/share/vim/vim??/syntax/*.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200480いろいろな言語用の構文定義ファイル。
481.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200482/usr/local/share/vim/vimrc
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200483システムの
484.B Vim
485初期化ファイル。
486.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200487~/.vimrc, ~/.vim/vimrc, $XDG_CONFIG_HOME/vim/vimrc
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200488ユーザーの
489.B Vim
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200490初期化ファイル。(最初のものが使われます。)
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200491.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200492/usr/local/share/vim/gvimrc
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200493システムの gvim 初期化ファイル。
494.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200495~/.gvimrc, ~/.vim/gvimrc, $XDG_CONFIG_HOME/vim/gvimrc
496ユーザーの gvim 初期化ファイル。(最初のものが使われます。)
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200497.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200498/usr/local/share/vim/vim??/optwin.vim
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200499":options" コマンドで使われるファイル。
500オプションを表示したり設定したりできます。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200501.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200502/usr/local/share/vim/vim??/menu.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200503システムのメニュー初期化ファイル。gvim で使います。
504.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200505/usr/local/share/vim/vim??/bugreport.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200506バグレポートを生成するスクリプト。":help bugs" 参照。
507.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200508/usr/local/share/vim/vim??/filetype.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200509ファイル名からファイルタイプを判定するスクリプト。":help 'filetype'" 参照。
510.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200511/usr/local/share/vim/vim??/scripts.vim
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200512ファイルの内容からファイルタイプを判定するスクリプト。":help 'filetype'" 参照。
513.TP
Ken Takata12cb1d12024-08-15 22:02:45 +0200514/usr/local/share/vim/vim??/print/*.ps
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200515PostScript 印刷に使われるファイル。
516.PP
517最新の情報は VIM のホームページを参照してください:
518.br
519<URL:http://www.vim.org/>
520.SH 関連項目
521vimtutor(1)
522.SH 著者
523.B Vim
524のほとんどの機能は Bram Moolenaar が開発し、多くの人が協力しました。
525":help credits" を参照してください。
526.br
527.B Vim
528 Stevie を基にしています。Stevie Tim ThompsonTony Andrews
529G.R. (Fred) Walter によって開発されました。
530ただし、オリジナルのコードはもうほとんど残っていません。
531.SH バグ
532既知のバグは ":help todo" に記載されています。
533.PP
Bram Moolenaara9604e62018-07-21 05:56:22 +0200534Vi の動作を忠実に再現した結果、多くの人がバグだと思うような機能もいくつかあります。
535"この動作は Vi と違う" からバグだと思った場合は、 vi_diff.txt を確認してみてください
536(ファイルを開くか、 Vim から ":help vi_diff.txt" と入力)。
Bram Moolenaara3fe8fe2013-07-13 15:33:20 +0200537オプションの 'compatible' 'cpoptions' も確認してください。