blob: 66a818ad902589f17e7e05543abc936a20633b60 [file] [log] [blame]
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +00001===============================================================================
2= V I M 教 本 (チュートリアル) へ よ う こ そ - Version 1.7 =
3===============================================================================
4
5 Vim は、このチュートリアルで説明するには多すぎる程のコマンドを備えた非常
6 に強力なエディターです。このチュートリアルは、あなたが Vim を万能エディ
7 ターとして使いこなせるようになるのに十分なコマンドについて説明をするよう
8 なっています。
9
10 チュートリアルを完了するのに必要な時間は、覚えたコマンドを試すのにどれだ
11 け時間を使うのかにもよりますが、およそ25から30分です。
12
13 ATTENTION:
14 以下の練習用コマンドにはこの文章を変更するものもあります。練習を始める前
15 にコピーを作成しましょう("vimtutor"したならば、既にコピーされています)。
16
17 このチュートリアルが、使うことで覚えられる仕組みになっていることを、心し
18 ておかなければなりません。正しく学習するにはコマンドを実際に試さなければ
19 ならないのです。文章を読んだだけならば、きっと忘れてしまいます!。
20
21 さぁ、Capsロック(Shift-Lock)キーが押されていないことを確認した後、画面に
22 レッスン1.1 が全部表示されるところまで、j キーを押してカーソルを移動しま
23 しょう。
24~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
25 レッスン 1.1: カーソルの移動
26
27
28 ** カーソルを移動するには、示される様に h,j,k,l を押します **
29 ^
30 k ヒント: h キーは左方向に移動します。
31 < h l > l キーは右方向に移動します。
32 j j キーは下矢印キーのようなキーです。
33 v
34 1. 移動に慣れるまで、スクリーンでカーソル移動させましょう。
35
36 2. 下へのキー(j)を押しつづけると、連続して移動できます。
37 これで次のレッスンに移動する方法がわかりましたね。
38
39 3. 下へのキーを使って、レッスン1.2 に移動しましょう。
40
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +010041NOTE: 何をタイプしているか判らなくなったら、<ESC>を押してノーマルモードにし
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000042 ます。それから入力しようとしていたコマンドを再入力しましょう。
43
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +010044NOTE: カーソルキーでも移動できます。しかし hjkl に一度慣れてしまえば、はるか
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +000045 に速く移動することができるでしょう。いやマジで!
46
47~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
48 レッスン 1.2: VIM の起動と終了
49
50
51 !! NOTE: 以下のあらゆるステップを行う前に、このレッスンを読みましょう!!
52
53 1. <ESC>キーを押しましょう。(確実にノーマルモードにするため)
54
55 2. 次のようにタイプ: :q! <ENTER>
56 これにより編集した内容を保存せずにエディタが終了します。
57
58 3. シェルプロンプトが出てきたら、このチュートリアルを始める為ににコマンド
59 をタイプします。
60 そのコマンドは: vimtutor <ENTER>
61
62 4. これまでのステップを覚え自信がついたならば、ステップ 1 から 3 までを実
63 際に試して、Vim を1度終了してから再び起動しましょう。
64
65NOTE: :q! <ENTER> は全ての変更を破棄します。レッスンにて変更をファイルに保
66 存する方法についても勉強していきましょう。
67
68 5. 1.3までカーソルを移動させましょう。
69
70~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
71 レッスン 1.3: テキスト編集 - 削除
72
73
74 ** ノーマルモードにてカーソルの下の文字を削除するには x を押します **
75
76 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
77
78 2. 間違いを修正するために、削除する最初の文字までカーソルを移動します。
79
80 3. 不必要な文字を x を押して削除しましょう。
81
82 4. 文が正しくなるまで ステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
83
84---> その ううさぎ は つつきき を こええてて とびはねたた
85
86 5. 行が正しくなったら、レッスン 1.4 へ進みましょう。
87
88NOTE: 全てのレッスンを通じて、覚えようとするのではなく実際にやってみましょう。
89
90
91
92
93~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
94 レッスン 1.4: テキスト編集 - 挿入
95
96
97 ** ノーマルモードにてテキストを挿入するには i を押します **
98
99 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
100
101 2. 1行目を2行目と同じ様にするために、テキストを挿入しなければならない位置
102 の次の文字にカーソルを移動します。
103
104 3. i キーを押してから、追加が必要な文字をタイプしましょう。
105
106 4. 間違いを修正したら <ESC> を押してコマンドモードに戻り、正しい文になる様
107 にステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
108
109---> この には 足りない テキスト ある。
110---> この 行 には 幾つか 足りない テキスト が ある。
111
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100112 5. 挿入の方法がわかったらレッスン 1.5 へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000113
114
115
116~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
117 レッスン 1.5: テキスト編集 - 追加
118
119
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200120 ** テキストを追加するには A を押しましょう **
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000121
122 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
123 カーソルがその文字上にあってもかまいません。
124
125 2. 追加が必要な場所で A をタイプしましょう。
126
127 3. テキストを追加し終えたら、 <ESC> を押してノーマルモードに戻りましょう。
128
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100129 4. 2行目の ---> と示された場所へ移動し、ステップ 2 から 3 を繰り返して文法
130 を修正しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000131
132---> ここには間違ったテキストがあり
133 ここには間違ったテキストがあります。
134---> ここにも間違ったテキス
135 ここにも間違ったテキストがあります。
136
137 5. テキストの追加が軽快になってきたらレッスン 1.6 へ進みましょう。
138
139~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
140 レッスン 1.6: ファイルの編集
141
142
143 ** ファイルを保存して終了するには :wq とタイプします **
144
145 !! NOTE: 以下のステップを実行する前に、まず全体を読んでください!!
146
147 1. レッスン 1.2 でやったように :q! をタイプして、このチュートリアルを終了
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100148 します。あるいは、別の端末がある場合はそこで以下の内容を行ってもかまい
149 ません。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000150
151 2. シェルプロンプトでこのコマンドをタイプします: vim tutor <ENTER>
152 'vim'が Vim エディタを起動するコマンド、'tutor' は編集したいファイルの
153 名前です。変更してもよいファイルを使いましょう。
154
155 3. 前のレッスンで学んだように、テキストを挿入、削除します。
156
157 4. 変更をファイルに保存します: :wq <ENTER>
158
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100159 5. ステップ 1 で vimtutuor を終了した場合は vimtutor を再度起動し、以下の
160 要約へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000161
162 6. 以上のステップを読んで理解した上でこれを実行しましょう。
163
164~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
165 レッスン 1 要約
166
167
168 1. カーソルは矢印キーもしくは hjkl キーで移動します。
169 h (左) j (下) k (上) l (右)
170
171 2. Vim を起動するにはプロンプトから vim ファイル名 <ENTER> とタイプします。
172
173 3. Vim を終了するには <ESC> :q! <ENTER> とタイプします(変更を破棄)。
174 もしくは <ESC> :wq <ENTER> とタイプします(変更を保存)。
175
176 4. カーソルの下の文字を削除するには、ノーマルモードで x とタイプします。
177
178 5. カーソルの位置に文字を挿入するには、ノーマルモードで i とタイプします。
179 i テキストのタイプ <ESC> カーソル位置に追加
180 A テキストの追加 <ESC> 行末に追加
181
182NOTE: <ESC> キーを押すとノーマルモードに移行します。その際、間違ったり入力途
183 中のコマンドを取り消すことができます。
184
185さて、続けてレッスン 2 を始めましょう。
186
187~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
188 レッスン 2.1: 削除コマンド
189
190
191 ** 単語の末尾までを削除するには dw とタイプしましょう **
192
193 1. ノーマルモードであることを確認するために <ESC> を押しましょう。
194
195 2. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
196
197 3. 消したい単語の先頭にカーソルを移動しましょう。
198
199 4. 単語を削除するために dw とタイプしましょう。
200
201 NOTE: タイプすると、dw という文字がスクリーンの最下行に現われます。
202 タイプを間違ってしまった時には <ESC> を押してやり直しましょう。
203
204---> この 文 紙 には いくつかの たのしい 必要のない 単語 が 含まれて います。
205
206 5. 3 から 4 までを文が正しくなるまで繰り返し、レッスン 2.2 へ進みましょう。
207
208
209
210~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
211 レッスン 2.2: その他の削除コマンド
212
213
214 ** 行の末尾までを削除するには d$ とタイプしましょう **
215
216 1. ノーマルモードであることを確認するのに <ESC> を押しましょう。
217
218 2. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
219
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100220 3. 正しい文の末尾へカーソルを移動しましょう(最初の 。 の後です)。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000221
222 4. 行末まで削除するのに d$ とタイプしましょう。
223
224---> 誰かがこの行の最後を2度タイプしました。 2度タイプしました。
225
226
227 5. どういうことか理解するために、レッスン 2.3 へ進みましょう。
228
229
230
231
232
233~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
234 レッスン 2.3: オペレータとモーション
235
236
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200237 多くのコマンドはオペレータとモーションからテキストに変更を加えます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000238 削除コマンド d のオペレータは次の様になっています:
239
240 d モーション
241
242 それぞれ:
243 d - 削除コマンド。
244 モーション - 何に対して働きかけるか(以下に挙げます)。
245
246 オペレータの一部一覧:
247 w - カーソル位置から空白を含む単語の末尾まで。
248 e - カーソル位置から空白を含まない単語の末尾まで。
249 $ - カーソル位置から行末まで。
250
251 つまり de とタイプすると、カーソル位置から単語の終わりまでを削除します。
252
253NOTE: 冒険したい人は、ノーマルモードにてコマンドなしにモーションを押して
254 みましょう。カーソルが目的語一覧で示される位置に移動するはずです。
255
256~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
257 レッスン 2.4: モーションにカウントを使用する
258
259
260 ** 何回も行いたい繰り返しのモーションの前に数値をタイプします。 **
261
Bram Moolenaar5c736222010-01-06 20:54:52 +0100262 1. 以下の ---> と示された行の先頭にカーソルを移動します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000263
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100264 2. 2w をタイプして単語2つ分前に移動します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000265
266 3. 3e をタイプして3つ目の単語の終端に移動します。
267
268 4. 0 (ゼロ)をタイプして行頭に移動します。
269
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100270 5. ステップ 2 と 3 を違う数値を使って繰り返します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000271
272---> This is just a line with words you can move around in.
273
274 6. レッスン 2.5 に進みましょう。
275
276
277
278
279~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
280 レッスン 2.5: より多くを削除するためにカウントを使用する
281
282
283 ** オペレータとカウントをタイプすると、その操作が複数回繰り返されます。 **
284
285 既述の削除のオペレータとモーションの組み合わせにカウントを追加することで、
286 より多くの削除が行えます:
287 d 数値 モーション
288
289 1. ---> と示された行の行頭部分にカーソルを移動しましょう。
290
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100291 2. UPPER CASE の単語2つを d2w とタイプして削除します。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000292
293 3. UPPER CASE という連続した単語を、1つのコマンドと異なるカウントを指定し、
294 ステップ 1 と 2 を繰り返します。
295
296---> このABC DE行のFGHI JK LMN OP単語はQ RS TUV綺麗になった。
297
298NOTE: オペレータ d とモーションの間にカウントを使った場合、オペレータのない
299 場合のモーションのように動作します。
300 例: 3dw と d3w は同等で、3w を削除します。
301
302~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
303 レッスン 2.6: 行の操作
304
305
306 ** 行全体を削除するには dd とタイプします **
307
308 行全体を削除する頻度が多いので、Viのデザイナーは行の削除を d の2回タイプと
309 いう簡単なものに決めました。
310
311 1. 以下の句の2行目にカーソルを移動します。
312 2. dd とタイプして行を削除します。
313 3. さらに4行目に移動します。
314 4. 2dd とタイプして2行を削除します。
315
316---> 1) バラは赤い、
317---> 2) つまらないものは楽しい、
318---> 3) スミレは青い、
319---> 4) 私は車をもっている、
320---> 5) 時計が時刻を告げる、
321---> 6) 砂糖は甘い
322---> 7) オマエモナー
323
324
325~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
326 レッスン 2.7: やり直しコマンド
327
328
329 ** 最後のコマンドを取り消すには u を押します。U は行全体の取消です。 **
330
Bram Moolenaar97cc2382012-10-03 21:46:54 +0200331 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動し、最初の間違いにカーソル
332 を移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000333 2. x をタイプしていらない先頭の文字を削除しましょう。
334 3. さぁ、u をタイプして最後に実行したコマンドを取り消しましょう。
335 4. 今度は、x を使用して誤りを全て修正しましょう。
336 5. 大文字の U をタイプして、行を元の状態に戻しましょう。
337 6. u をタイプして直前の U コマンドを取消しましょう。
338 7. ではコマンドを再実行するのに CTRL-R (CTRL を押したまま R を打つ)を数回
339 タイプしてみましょう(取消の取消)。
340
341---> このの行のの間違いを修正々し、後でそれらの修正をを取消しまますす。
342
343 8. これはとても便利なコマンドです。さぁレッスン 2 要約へ進みましょう。
344
345
346
347
348~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
349 レッスン 2 要約
350
351
352 1. カーソル位置から単語の末尾までを削除するには dw とタイプします。
353 2. カーソル位置から行の末尾までを削除するには d$ とタイプします。
354 3. 行全体を削除するには dd とタイプします。
355
356 4. モーションを繰り返すには数値を付与します: 2w
357 5. 変更に用いるコマンドの形式は
358 オペレータ [数値] モーション
359
360 それぞれ:
361 オペレータ - 削除 d の類で何をするか。
362 数値 - そのコマンドを何回繰り返すか。
363 モーション - w (単語)や $ (行末)などの類で、テキストの何に対して働きか
364 けるか。
365
366 6. 行の先頭に移動するにはゼロを使用します: 0
367
368 7. 前回の動作を取消す: u (小文字 u)
369 行全体の変更を取消す: U (大文字 U)
370 取消しの取消し: CTRL-R
371~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
372 レッスン 3.1: 貼り付けコマンド
373
374
375 ** 最後に削除された行をカーソルの後に貼り付けるには p をタイプします **
376
377 1. 以下の段落の最初の行にカーソルを移動しましょう。
378
379 2. dd とタイプして行を削除し、Vim のバッファに格納しましょう。
380
381 3. 削除した行が本来あるべき位置の上の行まで、カーソルを移動させましょう。
382
383 4. ノーマルモードで p をタイプして格納した行を画面に戻します。
384
385 5. 順番が正しくなる様にステップ 2 から 4 を繰り返しましょう。
386
387 d) 貴方も学ぶことができる?
388 b) スミレは青い、
389 c) 知恵とは学ぶもの、
390 a) バラは赤い、
391
392
393
394~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
395 レッスン 3.2: 置き換えコマンド
396
397
398 ** カーソルの下の文字を置き換えるには r をタイプします **
399
400 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
401
402 2. 最初の間違いの先頭にカーソルを移動しましょう。
403
404 3. r とタイプし、間違っている文字を置き換える、正しい文字をタイプしましょう。
405
406 4. 最初の行が正しくなるまでステップ 2 から 3 を繰り返しましょう。
407
408---> この合を人力した時ね、その人は幾つか問違ったキーを押しもした!
409---> この行を入力した時に、その人は幾つか間違ったキーを押しました!
410
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100411 5. さぁ、レッスン 3.3 へ進みましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000412
413NOTE: 実際に試しましょう。決して覚えるだけにはしないこと。
414
415
416
417~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
418 レッスン 3.3: 変更コマンド
419
420
421 ** 単語の一部、もしくは全体を変更するには cw とタイプします **
422
423 1. 以下の ---> と示された最初の行にカーソルを移動しましょう。
424
425 2. lubw の u の位置にカーソルを移動しましょう。
426
427 3. cw とタイプし、正しい単語をタイプしましょう(この場合 'ine' とタイプ)。
428
429 4. 次の間違い(変更すべき文字の先頭)に移動するために <ESC> をタイプします。
430
431 5. 最初の行が次の行の様になるまでステップ 3 と 4 を繰り返します。
432
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100433---> This lubw has a few wptfd that mrrf changing usf the change operator.
434---> This line has a few words that need changing using the change operator.
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000435
436cw は単語を変更するだけでなく、挿入も行えることに注意しましょう。
437
438
439
440~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
441 レッスン 3.4: c を使用したその他の変更
442
443
444 ** 変更コマンドは、削除コマンドと同じ様にオブジェクトを使用します **
445
446 1. 変更コマンドは、削除コマンドと同じような動作をします。その形式は
447
448 c [数値] モーション
449
450 2. オブジェクトも同じで、w は単語、 $ は行末などといったものです。
451
452 3. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
453
454 4. 最初の間違いへカーソルを移動しましょう。
455
456 5. c$ とタイプして行の残りを2行目の様にし、<ESC> を押しましょう。
457
458---> The end of this line needs some help to make it like the second.
459---> The end of this line needs to be corrected using the c$ command.
460
461NOTE: タイプ中の間違いはバックスペースキーを使って直すこともできます。
462
463~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
464 レッスン 3 要約
465
466
467 1. 既に削除されたテキストを再配置するには、p をタイプします。これは削除さ
468 れたテキストをカーソルの後に挿入します(行単位で削除されたのならば、カー
469 ソルのある次の行に挿入されます)。
470
471 2. カーソルの下の文字を置き換えるには、r をタイプした後、それを置き換える
472 文字をタイプします。
473
474 3. 変更コマンドではカーソル位置から特定のモーションで指定される終端までを変
475 更することが可能です。例えば cw ならばカーソル位置から単語の終わりまで、
476 c$ ならば行の終わりまでを変更します。
477
478 4. 変更コマンドの形式は
479
480 c [数値] モーション
481
482さぁ、次のレッスンへ進みましょう。
483
484
485
486~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
487 レッスン 4.1: 位置とファイルの情報
488
489 ** ファイル内での位置とファイルの状態を表示するには CTRL-G をタイプします。
490 ファイル内のある行に移動するには G をタイプします **
491
492 NOTE: ステップを実行する前に、このレッスン全てに目を通しましょう!!
493
494 1. CTRL を押したまま g を押しましょう。この操作を CTRL-G と呼んでいます。
495 ページの一番下にファイル名と行番号が表示されるはずです。 ステップ 3のため
496 に行番号を覚えておきましょう。
497
498NOTE: 画面の右下隅にカーソルの位置が表示されているかもしれません。これは
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100499 'ruler' オプション(:help 'ruler' を参照)を設定することで表示されます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000500
501 2. 最下行に移動するために G をタイプしましょう。
502 ファイルの先頭に移動するには gg とタイプしましょう。
503
504 3. 先ほどの行の番号をタイプし G をタイプしましょう。最初に CTRL-G を押した行
505 に戻って来るはずです。
506
507 4. 自信が持てたらステップ 1 から 3 を実行しましょう。
508
509~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
510 レッスン 4.2: 検索コマンド
511
512
513 ** 語句を検索するには / と、前方検索する語句をタイプします。**
514
515 1. ノーマルモードで / という文字をタイプします。画面一番下に : コマンドと
516 同じ様に / が現れることに気づくでしょう。
517
518 2. では、'errroor' <ENTER> とタイプしましょう。これが検索したい単語です。
519
520 3. 同じ語をもう一度検索するときは 単に n をタイプします。
521 逆方向に語句を検索するときは N をタイプします。
522
523 4. 逆方向に語句を検索する場合は、/ の代わりに ? コマンドを使用します。
524
525 5. 元の場所に戻るには CTRL-O (Ctrl を押し続けながら o 文字タイプ)をタイプし
526 ます。さらに戻るにはこれを繰り返します。CTRL-I は前方向です。
527
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100528---> "errroor" は error とスペルが違います; errroor はいわゆる error です。
529NOTE: 検索がファイルの終わりに達すると、オプション 'wrapscan' が設定されている
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000530 場合は、ファイルの先頭から検索を続行します。
531
532~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
533 レッスン 4.3: 対応する括弧を検索
534
535
536 ** 対応する ),] や } を検索するには % をタイプします **
537
538 1. 下の ---> で示された行で (,[ か { のどれかにカーソルを移動しましょう。
539
540 2. そこで % とタイプしましょう。
541
542 3. カーソルは対応する括弧に移動するはずです。
543
544 4. 最初の括弧に移動するには % とタイプしましょう。
545
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100546 5. 他の (,),[,],{ や } でカーソルを移動し、% が何をしているか確認しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000547
548---> This ( is a test line with ('s, ['s ] and {'s } in it. ))
549
550
551NOTE: この機能は括弧が一致していないプログラムをデバッグするのにとても役立ち
552 ます。
553
554
555~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
556 レッスン 4.4: 間違いを変更する方法
557
558
559 ** 'old' を 'new' に置換するには :s/old/new/g とタイプします **
560
561 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
562
563 2. :s/thee/the <ENTER> とタイプしましょう。このコマンドはその行で最初に見
564 つかったものにだけ行なわれることに気をつけましょう。
565
566 3. では :s/thee/the/g とタイプしましょう。行全体を置換することを意味します。
567 この変更はその行で見つかった全ての箇所に対して行なわれます。
568
569---> thee best time to see thee flowers is in thee spring.
570
571 4. 複数行から見つかる文字を変更するには
572 :#,#s/old/new/g #,# には置き換える範囲の開始と終了の行番号を指定しま
573 す。
574 :%s/old/new/g ファイル全体で見つかるものに対して変更する。
575 :%s/old/new/gc ファイル全体で見つかるものに対して、1つ1つ確認をとりな
576 がら変更する。
577
578~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
579 レッスン 4 要約
580
581
582 1. CTRL-G はファイルでの位置とファイルの詳細を表示します。
583 G はファイルの最下行に移動します。
584 数値 G はその行に移動します。
585 gg は先頭行に移動します。
586
587 2. / の後に語句をタイプすると前方に語句を検索します。
588 ? の後に語句をタイプすると後方に語句を検索します。
589 検索の後の n は同じ方向の次の検索を、N は逆方向の検索をします。
590 CTRL-O は場所を前に移し、CTRL-I は場所を次に移動します。
591
592 3. (,),[,],{, もしくは } 上にカーソルがある状態で % をタイプすると対になる文
593 字へ移動します。
594
595 4. 現在行の最初の old を new に置換する。 :s/old/new
596 現在行の全ての old を new に置換する。 :s/old/new/g
597 2つの # 間で語句を置換する。 :#,#s/old/new/g
598 ファイルの中の全ての検索語句を置換する。 :%s/old/new/g
599 'c' を加えると置換の度に確認を求める。 :%s/old/new/gc
600
601~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
602 レッスン 5.1: 外部コマンドを実行する方法
603
604
605 ** :! の後に実行する外部コマンドをタイプします **
606
607 1. 画面の最下部にカーソルが移動するよう、慣れ親しんだ : をタイプしましょう。
608 これでコマンドがタイプできる様になります。
609
610 2. ここで ! という文字(感嘆符)をタイプしましょう。
611 これで外部シェルコマンドが実行できる様になります。
612
613 3. 例として ! に続けて ls とタイプし <ENTER> を押しましょう。
614 シェルプロンプトのようにディレクトリの一覧が表示されるはずです。
615 もしくは ls が動かないならば :!dir を使用しましょう。
616
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100617NOTE: この方法によってあらゆるコマンドが実行することができます。もちろん引数
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000618 も与えられます。
619
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100620NOTE: 全ての : コマンドは <ENTER> を押して終了しなければなりません。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000621 以降ではこのことに言及しません。
622
623
624~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
625 レッスン 5.2: その他のファイルへ書き込み
626
627
628 ** ファイルへ変更を保存するには :w ファイル名 とタイプします **
629
630 1. ディレクトリの一覧を得るために :!dir もしくは :!ls とタイプしましょう。
631 このあと <ENTER> を押すのは既にご存知ですね。
632
633 2. TEST のように、そのディレクトリに無いファイル名を一つ選びます。
634
635 3. では :w TEST とタイプしましょう (TEST は、選んだファイル名です)。
636
637 4. これによりファイル全体が TEST という名前で保存されます。
Bram Moolenaar0c5fa7d2012-10-05 22:26:30 +0200638 もう一度 :!dir もしくは :!ls とタイプして確認してみましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000639
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100640NOTE: ここで Vim を終了し、ファイル名 TEST と共に起動すると、保存した時の
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000641 チュートリアルの複製ができ上がるはずです。
642
643 5. さらに、次のようにタイプしてファイルを消しましょう(MS-DOS): :!del TEST
644 もしくは(Unix): :!rm TEST
645
646
647~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
648 レッスン 5.3: 選択した書き込み
649
650
651** ファイルの位置を保存するには、v モーションと :w FILENAME をタイプします。 **
652
653 1. この行にカーソルを移動します。
654
655 2. v を押し、以下の第5項目にカーソルを移動します。テキストが強調表示されるの
656 に注目して下さい。
657
658 3. 文字 : を押すと、画面の最下部に :'<,'> が現れます。
659
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100660 4. w TEST (TEST は存在しないファイル名)をタイプします。
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100661 <ENTER> を押す前に :'<,'>w TEST となっていることを確認して下さい。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000662
663 5. Vim は TEST というファイルに選択された行を書き込むでしょう。
664 !dir もしくは !ls でそれを確認します。
665 それは削除しないでおいて下さい。次のレッスンで使用します。
666
667NOTE: v を押すと、Visual 選択が始まります。カーソルを動かすことで、選択範囲を
668 大きくも小さくもできます。さらに、その選択範囲に対してオペレータを適用
669 きます。例えば d はテキストを削除します。
670
671~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
672 レッスン 5.4: ファイルの取込と合併
673
674
675 ** ファイルの中身を挿入するには :r ファイル名 とタイプします **
676
677 1. カーソルを以下の行に合わせます。
678
679NOTE: ステップ 2 の実行後、レッスン 5.3 のテキストが現れます。下に下がってこ
680 のレッスンに移動しましょう。
681
682 2. では TEST というファイルを :r TEST というコマンドで読み込みましょう。
683 ここでいう TEST は使うファイルの名前のことです。
684 読み込まれたファイルは、カーソル行の下にあります。
685
686 3. 取込んだファイルを確認してみましょう。カーソルを戻すと、レッスン5.3 の
687 オリジナルとファイルによるものの2つがあることがわかります。
688
689NOTE: 外部コマンドの出力を読み込むことも出来ます。例えば、
690 :r !ls は ls コマンドの出力をカーソル以下に読み込みます。
691
692
693
694~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
695 レッスン 5 要約
696
697
698 1. :!command によって 外部コマンドを実行します。
699
700 よく使う例:
701 (MS-DOS) (Unix)
702 :!dir :!ls - ディレクトリ内の一覧を見る。
703 :!del FILENAME :!rm FILENAME - ファイルを削除する。
704
705 2. :w ファイル名 によってファイル名というファイルがディスクに書き込まれる。
706
707 3. v モーションで :w FILENAME とすると、ビジュアル選択行がファイルに保存さ
708 れる。
709
710 4. :r ファイル名 によりファイル名というファイルがディスクより取込まれ、
711 カーソル位置の下に挿入される。
712
713 5. :r !dir は dir コマンドの出力をカーソル位置以下に読み込む。
714
715
716
717~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
718 レッスン 6.1: オープンコマンド
719
720
721 ** o をタイプすると、カーソルの下の行が開き、挿入モードに入ります **
722
723 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動しましょう。
724
725 2. o (小文字) をタイプして、カーソルの下の行を開き、挿入モードに入ります。
726
727 3. さらに挿入モードを終了する為に <ESC> をタイプします。
728
729---> o をタイプするとカーソルは開いた行へ移動し挿入モードに入ります。
730
731 4. カーソルの上の行に挿入するには、小文字の o ではなく、単純に大文字の O
732 をタイプします。次の行で試してみましょう。
733
734---> この行の上へ挿入するには、この行へカーソルを置いて O をタイプします。
735
736
737
738
739
740~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
741 レッスン 6.2: 追加コマンド
742
743
744 ** カーソルの次の位置からテキストを追加するには a とタイプします **
745
Bram Moolenaar5c736222010-01-06 20:54:52 +0100746 1. カーソルを ---> で示された行へ移動しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000747
748 2. e を押して li の終端部までカーソルを移動します。
749
750 3. カーソルの後ろにテキストを追加するために a (小文字) をタイプします。
751
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100752 4. その下の行のような単語に完成させます。挿入モードを抜ける為に <ESC> を押
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000753 します。
754
755 5. e を使って次の不完全な単語へ移動し、ステップ 3 と 4 を繰り返します。
756
757---> This li will allow you to pract appendi text to a line.
758---> This line will allow you to practice appending text to a line.
759
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100760NOTE: a, i と A は同じ挿入モードへ移りますが、文字が挿入される位置だけが異なり
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000761 ます。
762
763~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
764 レッスン 6.3: その他の置換方法
765
766
767 ** 1文字以上を置き換えるには大文字の R とタイプしましょう **
768
Bram Moolenaar5c736222010-01-06 20:54:52 +0100769 1. 以下の ---> と示された行にカーソルを移動します。最初の xxx の先頭に移動し
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000770 ます。
771
772 2. R を押して、2行目の数値をタイプすることで、xxx が置換されます。
773
774 3. 置換モードを抜けるには <ESC> を押します。行の残りが変更されていないままに
775 なることに注意してください。
776
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100777 4. 残った xxx をステップを繰り返して置換しましょう。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000778
779---> Adding 123 to xxx gives you xxx.
780---> Adding 123 to 456 gives you 579.
781
782NOTE: 置換モードは挿入モードに似ていますが、全てのタイプされた文字は既存の文字
783 を削除します。
784
785
786~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
787 レッスン 6.4: テキストのコピーとペースト
788
789
790 ** テキストのコピーにはオペレータ y を、ペーストには p を使います **
791
792 1. ---> と示された行へ移動し、カーソルを "a)" の後に置いておきます。
793
794 2. v でビジュアルモードを開始し、"first"の手前までカーソルを移動します。
795
796 3. y をタイプして強調表示されたテキストを yank (コピー)します。
797
798 4. 次の行の行末までカーソルを移動します: j$
799
800 5. p を押して貼り付け(put)てから、次をタイプします: a second <ESC>
801
802 6. ビジュアルモードで " item." を選択し、y でヤンク、次の行の行末まで j$ で
803 移動し、 p でテキストをそこに put します。
804
805---> a) this is the first item.
806 b)
807
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100808 NOTE: 単語を1つ yank するのに y をオペレータとして yw とすることも出来ます。
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000809~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
810 レッスン 6.5: オプションの設定
811
812
813 ** 検索や置換の際に大文字/小文字を無視するには、オプションを設定します **
814
815 1. 次の様に入力して 'ignore' を検索しましょう: /ignore <ENTER>
816 n を押して何度か検索を繰り返します。
817
818 2. 次の様に入力して 'ic' (Ignore Case の略) オプションを設定します: :set ic
819
820 3. では n によってもう1度 'ignore' を検索します。
821 n を押してさらに数回検索を繰り返しましょう。
822
823 4. 'hlsearch' と 'incsearch' オプションを設定しましょう: :set hls is
824
825 5. 検索コマンドを再入力して、何が起こるか見てみましょう: /ignore <ENTER>
826
827 6. 大文字小文字の区別を無効にするには次の様に入力します: :set noic
828
Bram Moolenaarac7bd632013-03-19 11:35:58 +0100829NOTE: マッチの強調表示をやめるには次の様に入力します: :nohlsearch
830NOTE: 1つの検索コマンドだけ大文字小文字の区別をやめたいならば、フレーズに \c
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000831 を使用します: /ignore\c <ENTER>
832~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
833 レッスン 6 要約
834
835 1. o をタイプするとカーソルの下の行を開けて、そこで挿入モードになる。
836 O (大文字) をタイプするとカーソルの上の行で挿入モードになる。
837
838 2. カーソル上の文字の次からテキストを追加するには a とタイプする。
839 行末に自動でテキストを挿入するには大文字 A をタイプする。
840
841 3. e コマンドは単語の終端部カーソルを移動する。
842
843 4. y オペレータはテキストを yank (コピー)し、p はそれを put (ペースト)する。
844
845 5. 大文字の R をタイプすると置換モードに入り、<ESC>を押すと抜ける。
846
847 6. ":set xxx" とタイプするとオプション "xxx" が設定される。
848 'ic' 'ignorecase' 検索時に大文字小文字の区別しない
849 'is' 'incsearch' 検索フレーズに部分マッチしている部分を表示する
850 'hls' 'hlsearch' マッチするすべを強調表示する
851 長い方、短い方、どちらのオプション名でも使用できます。
852
853 7. "no" を付与し、オプションを無効にします: :set noic
854
855~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
856 レッスン 7.1: オンラインヘルプコマンド
857
858
859 ** オンラインヘルプを使用しましょう **
860
861 Vim には広範にわたるオンラインヘルプシステムがあります。
862 ヘルプを開始するには、これら3つのどれか1つを試してみましょう:
863 - ヘルプキー <HELP> を押す(もしあるならば)。
864 - <F1> キーを押す(もしあるならば)。
865 - :help <ENTER> とタイプする。
866
867 ヘルプウィンドウのテキストを読むと、ヘルプの動作が理解できます。
868 CTRL-W CTRL-W とタイプすると ヘルプウィンドウへジャンプします。
869 :q <ENTER> とタイプすると ヘルプウィンドウが閉じられます。
870
871 ":help" コマンドに引数を与えることにより、あらゆる題名のヘルプを見つけること
872 ができます。これらを試してみましょう(<ENTER> をタイプし忘れないように):
873
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100874 :help w
875 :help c_CTRL-D
876 :help insert-index
877 :help user-manual
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000878~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
879 レッスン 7.2: 起動スクリプトの作成
880
881 ** Vim の特徴を発揮する **
882
Bram Moolenaar00154502013-02-13 16:15:55 +0100883 Vim には Vi よりも多くの特徴を踏まえていますが、そのほとんどは初期状態にて
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000884 使用不可となっています。より多くの特徴を使いはじめるには "vimrc" ファイル
885 を作成します。
886
887 1. "vimrc" ファイルの編集を開始する。これはシステムに依存します。
888 :edit ~/.vimrc UNIX 向け
889 :edit $VIM/_vimrc MS-Windows 向け
890
891 2. ここでサンプルの "vimrc" を読み込みます。
892 :read $VIMRUNTIME/vimrc_example.vim
893
894 3. 以下のようにファイルへ書き込みます。
895 :write
896
897 次回 Vim を起動すると、色づけ構文が使えるようになるでしょう。
898 この "vimrc" ファイルへ、お好みの設定を追加することができます。
899 より多くの情報を得るには :help vimrc-intro とタイプします。
900
901~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
902 レッスン 7.3: 補完
903
904
905 ** CTRL-D と <TAB> でコマンドラインを補完する **
906
907 1. コンパチモードでないことを確認します: :set nocp
908
909 2. 現在のディレクトリに在るファイルを :!ls か :!dir で確認します。
910
911 3. コマンドの開始をタイプします: :e
912
913 4. CTRL-D を押すと Vim は "e" から始まるコマンドの一覧を表示します。
914
915 5. <TAB> を押すと Vim は ":edit" というコマンド名を補完します。
916
917 6. さらに空白と、既存のファイル名の始まりを加えます: :edit FIL
918
919 7. <TAB> を押すと Vim は名前を補完します。(もし一つしか無かった場合)
920
921NOTE: 補完は多くのコマンドで動作します。そして CTRL-D と <TAB> 押してみてくだ
922 さい。特に :help の際に役立ちます。
923
924~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
925 レッスン 7 要約
926
927
928 1. ヘルプウィンドウを開くには :help とするか <F1> もしくは <Help> を押す。
929
930 2. コマンド(cmd)のヘルプを検索するには :help cmd とタイプする。
931
932 3. 別のウィンドウへジャンプするには CTRL-W CTRL-W とタイプする。
933
934 4. ヘルプウィンドウを閉じるには :q とタイプする。
935
936 5. お好みの設定を保つには vimrc 起動スクリプトを作成する。
937
938 6. : command で可能な補完を見るには CTRL-D をタイプする。
939 補完を使用するには <TAB> を押す。
940
941
942
943
944
945
946
947~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
948
949 これにて Vim のチュートリアルを終わります。エディタを簡単に、しかも充分に
950 使うことができるようにと、Vim の持つ概念の要点のみを伝えようとしました。
951 Vim にはさらに多くのコマンドがあり、ここで全てを説明することはできません。
Bram Moolenaar2df58b42012-11-28 18:21:11 +0100952 以降はユーザマニュアルを参照ください: ":help user-manual"
Bram Moolenaar2971ce02008-06-25 00:42:29 +0000953
954 これ以後の学習のために、次の本を推薦します。
955 Vim - Vi Improved - by Steve Oualline
956 出版社: New Riders
957 最初の本は完全に Vim のために書かれました。とりわけ初心者にはお奨めです。
958 多くの例題や図版が掲載されています。
959 次のURLを参照して下さい http://iccf-holland.org/click5.html
960
961 次は Vim よりも Vi について書かれた古い本ですが推薦します:
962 Learning the Vi Editor - by Linda Lamb
963 出版社: O'Reilly & Associates Inc.
964 Vi でやりたいと思うことほぼ全てを知ることができる良書です。
965 第6版では、Vim についての情報も含まれています。
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967 このチュートリアルは Colorado State University の Charles Smith のアイデア
968 を基に、Colorado School of Mines の Michael C. Pierce と Robert K. Ware の
969 両名によって書かれました。 E-mail: bware@mines.colorado.edu.
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971 Modified for Vim by Bram Moolenaar.
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973 日本語訳 松本 泰弘 <mattn_jp@hotmail.com>
974 監修 村岡 太郎 <koron@tka.att.ne.jp>
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977 vi:set ts=8 sts=4 sw=4 tw=78: